藤浪“リミッター解除”2年目へ3つの目標

[ 2013年12月1日 08:27 ]

藤浪は卒寿を迎えた後藤次男氏にOB会からの記念のジャケットを着せる(右は川藤OB会長)

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が30日、大阪・福島のホテル阪神で阪神OB会総会・懇親会に出席し、敢闘賞を受賞した。その後、取材に応じた右腕は、前日29日に中西投手コーチから下った“登板回数アップ指令”に、「(1試合7イニング以上)投げられるようにしたい」と力強く応じた。

 投手として誰もが抱く理想の投球は、もちろんパーフェクト。そして、ノーヒットノーラン、完封、完投が続く。それは藤浪も同じだ。同コーチからはより具体的に「能見、メッセンジャー、藤浪には(1試合)7イニング以上、あわよくば完投してほしい。藤浪に関しては160イニングは行ってほしいね。規定は行ってもらわないと」と“ゲキ”を飛ばされている。

 守護神候補となる呉昇桓(オスンファン)を頼るつもりはない。信用していないとの意味ではなく、最後まで自分が投げるという意気込みだ。今季はシーズン途中まで首脳陣から球数を制限されていたため、規定投球回144イニングにわずかに足りない137回2/3にとどまった。だが、来季は開幕からリミッターは解除されており、プロ初完投も、もちろん視野に入ってくる。

 藤浪も「(完投したいのは)それはもう、誰もがそうじゃないですか」と言葉に力を込める。本人の「完投」への意欲は十分。もっとも大事な条件が和田監督からの信頼だ。「1点差(の試合)で、監督から自分が完投させてもらえるような信用があるかですね。あれば完投できるでしょうし、無いなら呉昇桓さんの力を借りないといけないですね」

 エース格として挑む2年目は、「1試合7イニング以上」、「160イニング登板」、「完投勝利」を目標に掲げる。

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2013年12月1日のニュース