阿部 NYで新鮮気分「巨人の帽子をかぶっている人は一人もいない」

[ 2013年12月1日 05:30 ]

ニューヨークに到着後、タイムズスクエアを訪れた阿部

 摩天楼で振り初めだ。米ニューヨーク入りした巨人の阿部慎之助捕手(34)が、現地で本格始動することになった。30日(日本時間1日)に巨人OBで、来年2月の宮崎キャンプで臨時コーチを務める松井秀喜氏(39)と対面。さらにバットを2本持参しており、2日(同3日)に松井氏が昨年の浪人時代に通ったニューヨーク市内のバッティングセンターで振り始める。

 「(ニューヨーク市内を)一日歩き、日本人の方に一人、握手してくださいと言われたくらい。ここで有名になるなんて、自分には不可能。自分は小さいなと思う」

 人生初という海外一人旅。JFK空港に到着後、すぐにマンハッタンのど真ん中にあるタイムズスクエアに向かった。巨人の主砲に声を掛ける人は誰もいない。「古くて歴史がある建物が多い。スケールが違うし、巨人の帽子をかぶっている人は一人もいなかった」と新鮮な気分に浸った。

 松井氏との再会では、常勝球団の主力としての心構えなどを聞く。そして2日には、松井氏が浪人時代に練習に励んだマンハッタンのバッティングセンターへ、一緒に足を運ぶことになった。「試合用のバットを2本、ジャージーとシューズと。持ってきました」。尊敬する大先輩が見守る中での本格始動。練習パートナーとして松井氏が打撃投手を務めたり、打撃指導にまで及ぶ可能性もある。試合用の革手袋は持参せず、素手で大先輩と正面から向き合う。

 到着後、留守電にメッセージを残した松井氏から午後に折り返しがあった。「寒いだろ、体調壊すなよと言われました」。松井氏の気遣いに感謝し、表情を崩した。

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2013年12月1日のニュース