松山 20発宣言!打撃フォーム改造に手応え

[ 2013年12月1日 05:30 ]

広島市内で行われたトークショーで、来季20発を宣言した広島・松山(左は迎)

 広島・松山竜平外野手(28)が30日、広島市内のショッピングセンターで開かれたトークショーで、来季のホームラン倍増を宣言した。飛距離を追求するべく、秋季日南キャンプでは新井打撃コーチに師事し、打撃フォーム改造にも着手。外野の定位置獲りを狙う7年目は、自身初の規定打席クリアと20本超のアーチ量産を、ノルマとして自らに課した。

 市内南区のショッピングセンターで、迎とともに臨んだトークショー。来季目標を問われた松山は、ファンから万雷の拍手喝采を浴びた。

 「来年はホームランを今年の倍以上打ちたい。マツダスタジアムで日本シリーズをやりたい」

 単純明快な回答。その背景にはクライマックスシリーズ(CS)で敗れ去った現実と、123試合で打率・282、10本塁打、52打点に終わった今季成績があった。打撃は6年目で自己ベストをマーク。それでも満足感を得るにはほど遠い。

 「数字的にはやれたと思うけど、満足度は40~50%。最後の大事な時期に何もできなかったし、規定打席に届かなかったのも引っかかる…」

 9、10月の佳境に打率・254、2発、6打点と失速し、CSでも同・091と低迷。これが松山のハートを刺激する。今季の打席数389は規定に57足りず、1試合4打席とすれば14~15試合分。その数字を満たすにはどうすればいいか。

 はじき出した答えが、左投手打ちと長距離砲への変身だった。取り組みはキャンプで既に始まっている。「苦手意識はもともとない」と言う対左腕。感覚を呼び覚ますため、野村監督ら首脳陣は今秋、紅白などの実戦で左との対戦機会を増やした。

 飛距離追求はフォーム改造に活路を求めた。トップの位置を思い切って下げ、ボールを引き付けて打つスタイル。「今年の丸と同じように体の回転で打つ。新井さんにも“そこを目指して変えてみよう”と言われた」

 “そこ”とは、すなわち今季10本からの倍増となる「20本」。フォーム改造の手応えは上々だ。「感覚が全然違う。打球に伸びがあるし、継続すれば(モノに)できると思う」。ミート力に定評のある松山が飛距離を伸ばし、左腕を打てば鬼に金棒。来季、背番号37の変身ぶりが楽しみだ。 

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2013年12月1日のニュース