広島打線　菅野にお手上げ１１三振　丸「スピード感が違った」

＜巨・広＞９回２死満塁、梵は中飛に倒れ試合終了

セ・リーグＣＳファイナルステージ第２戦 広島０―３巨人

（10月17日 東京Ｄ）
　ルーキー菅野の豹変（ひょうへん）ぶりに戸惑い、最後までつかまえきれなかった。６回１死、広島は代打・天谷のボテボテの投前内野安打がチーム初安打。９回、丸と菊池の連打などで１死満塁の好機を作ったが一度も本塁を踏めなかった。野村監督は、相手新人の完封劇に脱帽しきりだった。

　「悔しいけど、両サイドとタテの変化球が素晴らしかった」

　多投してくるフォークに、ことごとくバットが空を切った。３安打１１三振。直球のキレも良く、シーズン中とは別人のよう。シーズン対戦成績２０打数９安打と好相性を誇っていた丸も、９回１死から左前打を放つのがやっとだった。

　「直球が良かった。投げている球のパーセンテージは変化球も多いけど、直球がいい分、変化球を振らされた。シーズンの最後の方に比べればスピード感が違った。最終回まで楽に投げさせてしまった」

　０勝３敗となり、もう後はなくなった。それでも、指揮官は「王手はかけられたが、完全に水をあけられたスコアではない。１つのきっかけで変わる」と弱気な姿勢は見せなかった。

　▼広島・梵（２連敗で後がなくなり）どっちにしろ、うちは下からはい上がっていかないといけない。自分のスタイルを変えるつもりはない。

　▼広島・新井打撃コーチ　一回りした時に（菅野の）調子がいいのは分かった。いつも以上に落ちる球がボール球になるくらい低めに来ていたし直球のキレも良くて威力もあった。今日はお手上げじゃないですか？