ダル プレーオフ進出懸け今季最終戦登板へ レ軍6連勝

[ 2013年9月30日 06:00 ]

<レンジャーズ・エンゼルス>6連勝し、土砂降りの雨の中ナインを迎えにベンチを飛び出すレンジャーズのダルビッシュ(左)

ア・リーグ レンジャーズ7―4エンゼルス

(9月28日 アーリントン)
 レンジャーズは28日(日本時間29日)、エンゼルスを7―4で下し6連勝。レイズとワイルドカード争いで2位に並んだ。1ゲーム差で1位のインディアンスを含め、3チームで2枠を争うプレーオフ進出の行方は、29日(同30日)のレギュラーシーズン最終日にもつれ込んだ。同日のエ軍戦先発はダルビッシュ有投手(27)。命運がエースに託された。

 ここまでの苦難を象徴するかのような勝ち方だった。土砂降りの雨の中で、3点リードの9回に2死一、二塁のピンチを招く。一発を許せば同点。しかし守護神ネーサンが4番ケンドリックを空振り三振に仕留め、雄叫びを上げた。

 「選手たちが気概を見せてくれた。集中力を高め、よくやってくれた」

 ロン・ワシントン監督は、目を赤くしながらナインを称えた。この日は悪天候の予報のため、開始時間が当初の午後7時5分から午前11時5分へと変更になった。ナイター翌日に異例の措置となったが、相手の守備の乱れにも助けられて2回までに5得点。先発ホランドを5―4の5回2死二塁で交代させ4人の救援陣が無失点でつないだ。

 現役では、今季限りで引退するリベラ(ヤンキース)に次ぐ通算341セーブを誇るネーサンは「まだ、やるべきことがある。それは変わらない。もう1勝しなくては」と言葉に力を込めた。8月30日~9月1日のツインズ戦以来、7カード連続勝ち越しなしと失速。アスレチックスにア・リーグ西地区2連覇を許したが、崖っ縁からの6連勝。残り1試合でワイルドカード争い2位のレイズに並んだ。

 チームの運命を分ける一戦。任せられるのは、エースのダルビッシュしかいない。この日はキャッチボールなどで軽めの調整。大一番での登板にも「どういう試合であっても(気の持ちようを)変える必要はない」と語っており、重圧は感じていない。ワシントン監督も「自信を持ってダルビッシュを送り出す。信頼している。点を取ってサポートしたい」と今季の集大成を誓った。

 ▽レンジャーズの昨季最終戦 10月3日、同率首位で並んでいたアスレチックスと敵地で対戦。3回までに5―1とリードしていたが、4回に先発デンプスターが崩れて同点とされると、なお2死一、二塁から中堅への浅い飛球をハミルトン(現エンゼルス)がまさかの落球。2者が生還し、そのまま敗れて地区3連覇を逃した。最大13ゲーム差、残り9試合で5ゲーム差を付けながらの歴史的V逸だった。

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2013年9月30日のニュース