ブランコ バレの目の前で6打点差!2冠も「いけると思う」

[ 2013年9月30日 21:14 ]

<ヤ・D>7回、2打席連続となる本塁打を放ったDeNA・ブランコは攻守交代時にバレンティン(左)から声をかけられ申し訳なさそうな表情を見せる

セ・リーグ DeNA6―3ヤクルト

(9月30日 神宮)
 ライバルの頭上を美しい弾道を描いた白球が飛んで行った。DeNA・ブランコの39号逆転3点本塁打は、ヤクルトの左翼を守るバレンティンが一歩も動けないほど、完ぺきな当たりだった。

 「アグレッシブに行った」という背番号42だが、一発を狙っていた打席だった。3回バレンティンが59号ソロを放ち、打点は128に。「意識していない」と平然と話すブランコだが、同じ外国人選手の立場として打撃主要3部門のタイトルをすべて持って行かれるのはしゃくだ。その差1に迫ってきたライバルを意気消沈させる4打点差となる3点弾に、ベンチに戻った大砲は無邪気な笑顔を見せていた。

 7回には右方向へ、来日5年目にして自身初となる40号2点弾。6打点差に広がった。 中畑監督は「バレンティンばかり注目されていたけれどはね返してくれた」と興奮気味。3安打をマークし、打率でもトップと2厘差に迫った。打点王だけではなく、首位打者も狙える位置につけた。「自分のいまの調子だったらいけると思う」とブランコ。堂々の2冠王宣言だ。

 ヒーローインタビューを待つブランコに目もくれず、足早に球場を後にしたバレンティン。日本新記録の本塁打を放ち、首位打者もほぼ確定的な男も、三冠王は厳しい状況になってきた。

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