イチロー 絶妙フェイク実らず「あそこまで引っ掛かるケースは珍しい」

[ 2013年6月14日 06:00 ]

<アスレチックス・ヤンキース>2回無死一塁、モスの右翼フェンスを越える本塁打に捕球するしぐさを見せたヤンキースのイチロー(左から右へ)。右端は一走レディック

ア・リーグ ヤンキース2―5アスレチックス

(6月12日 オークランド)
 ヤンキースのイチローが、巧みな偽装で敵地を沸かせた。

 2回無死一塁。ア軍モスの一打は右翼へ高々と上がった。右翼イチローは頭上を越えたにもかかわらず、ほぼ定位置で捕球体勢に入る構えを見せ、塁間の真ん中に止まっていた一塁走者レディックも一塁へ戻りかけた。しかし、イチローがフェンスへ振り向くと、打球はスタンドイン。「入ってしまったけど、あれがフェンスに当たっていたら面白かったよね。あそこまで引っ掛かるケースは珍しい。一、二塁で止まるだろうなと思った」と残念がった。

 5回と6回にはスライディングキャッチを披露。打っても2回に4試合15打席ぶりの安打を左前へ運ぶと、9回にも左前打し、6月初のマルチ安打。チームが連敗する中、攻守に光った。

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