ヤクルト 山田 3年目で念願お立ち台「小学校から憧れていた」

[ 2013年5月30日 06:00 ]

<ヤ・オ>声援に応えるヤクルト・山田

交流戦 ヤクルト12-2オリックス

(5月29日 神宮)
 新リードオフマンが打線に火を付けた。2―1の6回2死満塁。ヤクルト・山田は鴨志田の144キロ直球を右翼線へはじき返し、走者一掃の3点二塁打。これで打線が勢いづき、7回には自身の適時二塁打を含む11人の猛攻で一挙7点だ。3年目のヒーローは初のお立ち台で初々しく自己紹介した。

 「非常に緊張しています。(お立ち台は)うれしいですね、小学校から憧れていたので。3年目の山田です。僕が起爆剤となってチームを盛り上げていきたい」

 10年に履正社からドラフト1位で入団。高校通算31本塁打の大型遊撃手として「池山2世」と期待された。しかし、2年目の昨季はわずか26試合の出場。悔しさからオフは「人生で一番バットを振った」という。宮本の自主トレにも加わり、大ベテランから逆方向へ打つ意識の大切さを学んだ。今季は開幕2軍スタートだったが、41試合で打率・303と結果を残し25日に1軍へ昇格。今季初の「1番」で、通算1打点だった男が4打点と大暴れし、小川監督も「良い内容で良い仕事をしている」と目を細めた。

 「自分にとってはチャンス。一気にアピールしたい」。今季最多タイの12点を挙げたチームの立役者は、20歳の新星だ。

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2013年5月30日のニュース