阿部弾 不敗神話37連勝で止まる それより沢村が…

[ 2013年5月30日 06:00 ]

<巨・ソ>5回2死一、二塁、巨人・阿部は空振り三振に倒れバットを落とす

交流戦 巨人2-3ソフトバンク

(5月29日 東京D)
 打つべく人に一発は出た。巨人は0―3の4回に4番・阿部が8試合ぶりとなる右越え13号ソロ。反撃のノロシを上げ、1点差まで追い上げた。東京ドームで本塁打した試合は10年7月4日の阪神戦から37連勝中。巨人ファンの誰もが知っている。しかし「不敗神話」はついに終わりを告げた。

 「いいんじゃない、そんなの。記録にもならないし」。阿部はそう言って関心を示さなかったが、沢村の恋女房としては悔やんだ。「5回で100球も投げているようじゃ野手も疲れる。考えてバッテリーでやっていかないと」。沢村は初回先頭を四球で歩かせ、長谷川に先制3ランを被弾。計6四死球と乱れ、5回降板時で球数は113に達していた。「きょうは特に何もないです。また次頑張ります」。2勝4敗と負けが先行し、5月は5試合に先発し、1勝も挙げられなかった。川口投手総合コーチは「反省してもらわないと困る」と制球難に苦言を呈した。対照的にロングリリーフで好投続きの笠原について「(先発が)近いうちに実現するとは思うよ」と話すなど、今後の調整次第では、沢村が先発ローテーションから外れる可能性も出てきた。

 坂本を今季初の1番に据え、亀井を08年以来の3番に起用した打線改造も実らず。「長い戦いの中で刺激というか、変えることでいい方向へいくのではないかということ」と原監督。だが、投打の歯車はかみ合わないまま交流戦は借金1となった。昨季覇者が乗ってこない。

続きを表示

2013年5月30日のニュース