バルディ満塁弾またも空砲「勝敗は自分で左右できない」

[ 2013年4月15日 06:00 ]

<オ・日>3回2死、満塁、オリックスのバルディリスは谷元から左越えに2号満塁弾

パ・リーグ オリックス6―7日本ハム

(4月14日 ほっと神戸)
 両軍合わせて7発が飛び交った空中戦は、オリックスが1点差及ばず、同一カード3連勝を逃してしまった。

 「防げた一発はあった。どうしても勝ちたかった試合だったが、成長して前に進むには十分なゲームだった」

 森脇監督は、8回に3点を勝ち越されながら8、9回に1点ずつ返し、なおも一打同点の場面を作った打線の反発力を評価した。今季最多の18安打を浴びた投手陣だったが、タイムリーによる失点は2点だけ。ワンサイドにさせず、球場に詰めかけた2万人強のファンに最後まで諦めない姿勢を見せたことが何よりだった。

 3回、バルディリスの今季2発目の満塁アーチで一度は逆転に成功。カード初戦の金子、2戦目の西と2戦連続完投勝利で中継ぎ陣を休ませていただけに、継投で乗り切る態勢は整っていたはずが、4回以降の5発被弾と計算は狂った。11日のソフトバンク戦に続き満塁弾を放ちながらチームが敗れたことにバルディリスは「勝敗は自分で左右できない」と結果を受け入れるしかなかった。

 とはいえ、対戦カードがひと回り終わった時点で貯金「2」のスタートは悪くない。16日からは敵地で1・5ゲーム差の西武との首位攻防戦に突入する。「われわれは一戦一戦最善を尽くすだけだから」。指揮官の目はもっともっと先に向けられている。それはチームが確実に力をつけてきた手応えを感じ取っているからに他ならない。

 ▽4500敗 オリックスは14日の日本ハム戦に敗れ、前身の阪急時代から球団通算4500敗(4808勝)となった。昨年のDeNA、阪神に続きプロ野球3球団目。

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2013年4月15日のニュース