内海 キューバ戦任せろ!チェンジアップ仕上がり零封

[ 2013年2月27日 06:00 ]

<阪神・日本>日本先発の内海

侍ジャパン強化試合 日本代表0―1阪神

(2月26日 京セラD)
 本番に向け、内海(巨人)が準備を整えた。結果を求めたマウンド。わずか37球で3回を1安打無失点。「(フォームの)バランスが良く、どの球種もイメージ通り投げられた」とうなずいた。

 最大の収穫はチェンジアップだった。「指が縫い目じゃなく、ボールの革に触れる部分が多い。だから叩きつける感じになる」。縫い目の低いWBC球でのチェンジアップについては、代表合宿前の巨人キャンプから難しさを痛感していた。ただ、ストレートと同じ腕の振りで繰り出すチェンジアップは緩急という意味からも、世界を相手に自身の「生命線」となる。だからこそ、初回から積極的に試した。先頭の上本を2ストライクと追い込んでから2球連続で投じて三ゴロ。3回2死二塁でも上本を再びチェンジアップで二飛に抑えた。東尾投手総合コーチも「球が手についている感じがする」と評した。

 フォーム修正が奏功した。17日の広島との強化試合では鈴木将に3ランを浴びて2回3失点。フォームを見直した。左足一本で立った際に背中が伸びすぎ、後ろ体重になっている悪癖を発見。23、24日は2日連続ブルペン入り。チェンジアップを筆頭に全ての球種の精度が上がり「きょうはしっかりと体重をつかえました」と話した。

 09年の前回大会は7戦目となった2次ラウンド1位決定戦の韓国戦でようやく初登板したが、頭部死球を与えるなど3回途中で降板。歓喜の輪の中で悔しさを味わった。

 対外試合4試合目で、侍ジャパンの先発投手が無失点だったのは初めてだ。現時点で3月6日のキューバ戦(ヤフオクドーム)に先発予定。右打者が多いキューバには、内海の内角へのチェンジアップは大きな武器になる。残りの修正点を問われた内海は「このままいければいい」。中7日で「赤い稲妻」に立ち向かう。

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