平野佳 馬原加入を歓迎「優勝するためにはね」

[ 2013年1月17日 06:00 ]

母校・京産大で自主トレを行ったオリックス・平野佳

 新たな刺激が加わった。オリックス・平野佳寿投手(28)が馬原の加入を歓迎した。「優勝するためにはね。馬原さんは実績があるいい選手ですから」。

 森脇監督は今シーズンの編成を明らかにしていないが、昨季終盤でクローザーを務めた平野佳を守護神に据えることは十分に考えられる。抑えだった岸田の先発転向も視野に入っていた配置転換だったが、馬原を獲得したことでセットアッパー、クローザーを平野佳、馬原でまかなうパターンが現実味を帯びてきた。

 「もちろんプロですから競い合わなくてはいけないですけれどね」

 競争原理の導入で相乗効果が表れることをプラスにとらえた。自身は「セットアッパーでもクローザーでもこだわりはないです」と役割分担は実力で勝ち取る。セットアッパーなら登板試合数、クローザーならセーブポイントが目標数字になるが、「防御率1点台」はどちらのポジションでも共通の目標数値だ。

 3月に29歳になる。将来のことも考え今オフから筋力強化にも乗り出した。ピッチャーにとって、上半身の筋力トレーニングは逆効果との見方もあるものの「30歳になる前のここからが勝負。今までと同じことをやっていてはダメ」と、あえて挑戦する道を選んだ。春の宮古島キャンプでは西本新投手コーチの“2000球投げ込み指令”とともに筋トレも続けていくつもりだ。

 この日は母校・京産大を表敬訪問するとともに学生時代に汗を流したグラウンドで自主トレも行った。恩師・勝村監督と再会し、原点に立ち戻った。今季年俸はチーム日本人最高タイの1億5000万円となった。さらなる高みを目指した挑戦が始まる。

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2013年1月17日のニュース