一時代の終わり…2012年 大物選手相次いでバット置く

[ 2012年12月29日 06:00 ]

両目に涙をためて会見する松井

松井秀喜引退

 一つの時代が終わった。日米で計20年間プレーし、野球界の「象徴」ともいえる存在だった松井の引退。12年は、日本球界でも大物選手が相次いでユニホームを脱いだ。偶然ではない。確かに、時代は節目を迎えようとしている。

 阪神・金本は、10月9日のDeNAとの今季最終戦(甲子園)で21年間の現役生活にピリオドを打った。1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持つ「鉄人」。試合後、金本は「野球の神様、ありがとう」と感謝した。日本人初の捕手として大リーガーとなった阪神・城島は、9月28日に涙の引退会見。さらに今季、通算2000安打を達成したソフトバンク・小久保、投手から野手に転向して通算2432安打を放った広島・石井…。

 時代は変わる。今季はレンジャーズのダルビッシュが16勝をマーク。オフには藤川が阪神からカブスへ、中島が西武からアスレチックスへと移籍した。松井が巨人に入団した93年、日本人メジャーリーガーは一人もいなかった。暮れゆく12年は、ファンの記憶にも永遠に残る年となった。

 

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2012年12月29日のニュース