トーリ氏 入団1年目、不振にあえぐ松井に送った何気ない一言

[ 2012年12月29日 06:00 ]

ヤンキース入団会見で会心の笑顔を見せる松井とトーリ監督

松井秀喜引退

 松井をヤンキース移籍1年目から監督として支え続けたジョー・トーリ氏(72)も休養中のハワイからメッセージを寄せた。「スーパースターとしてヤンキースに来て、すぐに人気者になった。才能を発揮しただけでなく、毎試合チームのためにプレーしたからだ。勝利者であり、彼の監督だったことを誇りに思う」とコメントした。

 ヤ軍時代、どんなに不振にあえいでも「出続けることが彼のスタイル」と使い続けた。「カウント3ボールからでも的確な打撃ができる」とサインも出さなかった。松井の転機となった入団1年目の03年、春先から外角球に苦しんでいた際に「少しだけ打席に近づいてみたら」とアドバイスした何げない一言。米国でスラッガーとしての地位を築けたのも、指揮官の存在が大きかった。

 トーリ氏は来年3月のWBC米国代表監督を務めるが「毎年一度は会いたい」と話す。引退後も交流は続いていく。

 ▼ドジャース、ドン・マッティングリー監督(04~07年にヤンキースの打撃コーチ、ヘッドコーチとして松井を指導)ヒデキは大きな試合になればなるほど力を発揮するタイプだった。チームが彼を最も必要とするときに頼りになった。真のプロフェッショナルだと思う。

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2012年12月29日のニュース