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【野球のツボ】大谷バッシングが止まらないわけ

栗山監督が入団を表明した大谷(花巻東)と握手を交わす

 日本ハムへの入団を決めた大谷翔平投手(花巻東)を非難する声が続いている。学校側にもバッシングめいた電話が止まらないという報道もあった。なぜバッシングをされるのか。やはりドラフト前の「メジャーに行きます」という発言を、球界関係者に限らず、誰もが覚えているからだ。

 「メジャーに行きたい」と発言し、それを撤回してしまうと、「裏で話が出来ていたのではないか」「あの発言は何だったのか」といらぬ憶測を招いてしまう。この先、同じようなケースが起こらない保証はない。その意味でも、今回のことは「悪しき前例」にもなりかねないのだ。

 大谷投手に関しては、裏で話が出来ていたとは思わない。「メジャーに行きたい」と発言したときには、それが本心だったと思う。日本ハムも勝算があっての指名ではなく、リスクを取った上で、いい選手を取りに行き、大谷投手の気持ちを軟化させることに成功した。昨年も「巨人にしか行かない」という菅野智之投手(東海大)を指名した実績を持つ日本ハムの企業努力は評価されるべきだし、大谷投手の心変わりも分からないわけではない。それでも問題は残ってしまった。大谷投手も非難は覚悟の上での決断だったと思う。

 今回のケースを悪しき前例としないためにも、ドラフト制度をしっかりとしたものにする必要がある。1位だけ抽選があり、2位以下はウエーバーというのは、随分おかしな制度だ。希望を出せるには12人だけというのも、不平等な話だ。加えて、今回のように「メジャー」を持ち出した場合、これをチェックする制度は何もない。ドラフト制度はこれまでも多くの事件を起こしてきた。悲劇のヒーローを出さないためにも「完全ウエーバーでプロ入りし、実績を挙げたらFAで好きな球団に行ける」という形がベストだ。制度である以上、抜け道は排除すべきだろう。(WBCコーチ・高代延博)

◆高代延博(たかしろ・のぶひろ)1954年5月27日生まれ、58歳。奈良県出身。智弁学園-法大-東芝-日本ハム-広島。引退後は広島、日本ハム、ロッテ、中日、韓国ハンファ、オリックスでコーチ。WBCでは09年、13年と2大会連続でコーチを務める。浩二ジャパンの頭脳。

[ 2012年12月13日 12:05 ]

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