原監督 菅野の教育を阿部に全権委任「慎之助の家だと思って」

[ 2012年11月22日 07:15 ]

正力賞を受賞し笑顔の巨人・阿部(左)と原監督

 セ・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた巨人・阿部慎之助捕手(33)は 今秋ドラフトで1位指名された東海大・菅野智之投手(23)に「鉄拳制裁」も辞さない指導を宣言した。

 原監督も「鉄拳じゃないよ、厳しくね。ウチの流儀はそうだから。慎之助の家だと思ってやってほしい」と、菅野の教育については全権委任を強調。自身のおいっ子ということで、チームメートが菅野に遠慮することも出てくるかもしれない。指揮官自らそう阿部に話すことで、チーム全体の風通しも変わってくる。

 阿部自身、WBCを控えることで来春のキャンプは使える時間が限られる。2月中旬にはチームを離れ、再合流直後の3月29日に開幕を迎える。開幕ローテーション入りが期待される菅野だけに、キャンプ初日から遠慮せず胸と胸を突き合わせることが、バッテリーとしての絆を深め、菅野の潜在能力を引き出すことにもつながる。

 「今年はチームとして5冠(アジア一、日本一、リーグ優勝、CS制覇、交流戦優勝)を獲れた。これは本当に凄いこと。新たに塗り替えるのは不可能だが、同じことはできると思う」。その偉業達成に欠かせない金の卵を、時には鉄拳も織り交ぜ、慎之助流の愛情で開花させる。

続きを表示

2012年11月22日のニュース