佐伯 100人超えファンと両手握手「話来なければユニホーム脱げばいい」

[ 2012年11月22日 06:00 ]

トライアウトを終えた元中日・佐伯は集まった大勢のファンと握手を交わす

 戦力外通告を受けた選手を対象とした今オフ2度目の12球団合同トライアウト(入団テスト)が21日、千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷スタジアムで行われた。

 元中日の佐伯貴弘内野手(42)や、巨人や韓国プロ野球でプレーした門倉健投手(39)ら計16人が参加した。1度目のトライアウトは9日にKスタ宮城で行われ、56人が参加している。

 佐伯が球場を出ると、大勢のファンが待っていた。1、2打席目で四球を選ぶと、最後の打席で意地の右中間二塁打。すでにロッテの秋季キャンプでの入団テストは不合格に終わり、事実上のラストチャンスだった。

 歓声と拍手に迎えられた佐伯は「じゃあ、全員と握手するから並んで」。100人を超えるファン一人一人と両手で握手。最後は「佐伯コール」に送られて車に乗り込んだ。

 「ここまでやってこられて、自分自身は納得している。もしどこも話が来なかったら、ユニホームを脱げばいい」。昨季限りで中日を戦力外となり、今年は公園で練習するなど浪人生活を送った。横浜、中日で19年間プレー。「(この1年間で)準備してきたことに後悔はない」。ファンとの握手は、佐伯なりのけじめだった。

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2012年11月22日のニュース