“燃える男”の魂注入!?中田賢 伝説ユニで8回零封5勝目

[ 2012年8月24日 21:20 ]

ヤクルト戦に先発した中日・中田賢

せ・リーグ 中日2―0ヤクルト

(8月24日 ナゴヤD)
 中日の中田賢が、ヤクルト打線を8回3安打無失点に抑え7月7日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来の5勝目。勝ちはつかなかったが前回16日の巨人戦で7回を無失点に封じたのに続き、また安定した投球を見せた。

 この日は、巨人の連覇をV9で止めた1974年当時のユニホームで臨んだ一戦。中田賢は、当時のエース・星野仙一(現楽天監督)が付けていた背番号「20」を背負ってマウンドに立った。ユニホームを手渡された時には「ちょっと感動しました。すごい時代のユニホームなんで」と中田。「ストレートに元気がなかった」と反省するが、4回以降は無安打。“燃える男”に負けない投球を見せた。

 8回無失点で、守護神・岩瀬にマウンドを譲り、今季初完封はなくなり「チャンスあれば、と思ったんですけど、次回できるように頑張る」と前を向いた。この投球に、高木監督も「本当は完封させたかったんだけど、これからもある。岩瀬にああいうところで抑えてもらおうと思った」と語った。

 74年当時1番打者として優勝に貢献した指揮官は「思い出のユニホームだね。優勝した時に着ていたからね」とニヤリ。初回の森野の二ゴロの間での先制し「ああいう点の取り方が出来れば楽になる」。5回の平田の1発には「あのホームランを待っていた」と語る高木監督。なかなか首位・巨人との差は詰められないが、ここからの逆転にも手応えを感じているようだった。

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