社会人時代に「前科」…ソフトB堂上 強制わいせつで逮捕

[ 2012年8月24日 06:00 ]

ソフトバンクの堂上隼人=09年2月撮影

 女性に無理やりわいせつな行為をしたとして福岡県警は23日、強制わいせつの疑いでソフトバンクの捕手で現在は2軍の堂上(どううえ)隼人容疑者(30)=福岡市東区=を逮捕した。犯行があった同県粕屋郡内などでは8月に入り同様の手口のわいせつ事件が数件発生しており、県警は関連を調べている。

 堂上容疑者の逮捕容疑は19日午後10時半ごろ、福岡県粕屋郡内で、アルバイトの女性(20)の髪の毛をつかむなどの暴行を加え、わいせつな行為をした疑い。調べに対し、「間違いない」と容疑を認めている。

 県警捜査1課性犯罪対策室などによると、女性がアパートに帰宅した際、堂上容疑者が「俺の顔を見るな」と言い、通路でわいせつな行為をした。女性とは面識がなかった。女性は県警に「(容疑者は)酒を飲んでいなかったようだ」と話したという。

 女性が110番し、周辺の防犯カメラの画像や聞き込み捜査などで堂上容疑者が浮上した。粕屋郡内などでは8月に入り、同様の手口のわいせつ事件が数件発生しており、県警は関連を調べる方針。24日午後にも送検される見通し。

 事件があった19日、堂上容疑者は飯塚球場(福岡県飯塚市)でのウエスタン・リーグ中日戦に4番・三塁手で出場。4打席ノーヒットと快音は聞かれず、試合は3―7で敗れていた。

 堂上容疑者をめぐる「性犯罪」は今回が初めてではない。ソフトバンク入団前の08年1月、オーストラリアのアマチュアリーグへ参加した際、メジャーのボストン・レッドソックスのスカウトの目に留まり、入団交渉まで行った。だが社会人時代に性犯罪歴があったことからビザがおりず、結局入団は見送られた。

 1軍の出場は10年7試合、11年1試合の計8試合のみ。今年は1軍出場はなく、ほとんど2軍生活で主に4番を任され、捕手や三塁手で70試合に出場。打率・258、3本塁打、16打点の成績を残している。

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2012年8月24日のニュース