スタメン落ちに燃えた ブラゼル、意地の内野安打

[ 2012年5月20日 10:47 ]

<神・楽>9回、ブラゼルは意地の二塁内野安打

交流戦 阪神2-3楽天

(5月19日 甲子園)
 阪神・ブラゼルが意地の一打を放った。8回の守備から一塁に入り、この日唯一の打席となった最終回、一振りに魂を込めた。

 1点を追った9回。楽天の守護神・青山の前に2死無走者と追い込まれた場面で打席は回ってきた。

 「前へ飛ばして塁に出ようと、それだけを考えた」と、邪念を払ってカウント2―2からの外角低めのフォークをとらえた。強烈な打球が二塁を襲った。何とか止めた内村のグラブを弾く内野安打。最後まで勝利を信じて応援するスタンドのファンを大いに沸かせた。

 4月29日の巨人戦(東京ドーム)以来のスタメン落ち。和田監督は「今は4打席よりも、1打席に集中した方がいい。早いうちに(先発に)上げていくための処置。結果が出たし、きっかけになってくれれば」と説明。一打集中が、早期に調子を取り戻す薬になることを期待する。

 続く代打・桧山が投ゴロに倒れて反撃は途絶えたが、あすへつながる一打となったことは間違いない。代打本塁打の新井良とともに、あきらめない姿勢を見せたブラゼル。ベンチスタートでも闘志はまったく衰えない。

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2012年5月20日のニュース