中畑監督 打撃不調の筒香に初メス 変身1号呼んだ 

[ 2012年2月9日 06:00 ]

筒香(右)に打撃指導するDeNAの中畑監督

 DeNA・中畑監督が筒香の打撃フォームに初めてメスを入れた。ティー打撃中だ。身ぶり手ぶりで直接指導。ノーステップ気味だった右足を、振り子のような動きのすり足でタイミングを取るよう勧めた。直後のフリー打撃。筒香の「キャンプ1号」がバックスクリーンに飛び込んだ。

 「タイミングがうまく取れていなかったからね。右足を内側から引いて、半円運動を描くようにステップしていくことで間ができる。スムーズに、リズム良く、柔らかくステップできるようになる」と指揮官。右足の動きはすり足よりも一本足打法に近かったが、タイミングは完璧だった。

 筒香は打撃フォームを改造中だった。確実性を求めて一本足からノーステップ気味に。バットのトップの位置は捕手寄りに変え、強い反動で飛距離も伸ばそうとした。だが第1クールは不振。踏み込む右膝が突っ張り、トップの位置が昨年より高くなったことで左脇が開いていた。本人を尊重してきた中畑監督も見かねてついに助言。するとトップの位置が下がって左脇が締まり、右膝にも柔軟性が出ていた。

 「まだ完璧じゃないし、段階的にやっていきたい」と筒香。それでも指揮官は「キャンプ初日とは天と地の差。彼は本当に大器。1年間フルに使ったら3割、30本、100打点が見えてくる」と評価した。未完の大器を目覚めさせた的確な助言。注目すべきは笑いを誘うパフォーマンスだけじゃない。

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2012年2月9日のニュース