星野監督 インフル対策の秘密兵器を大量注文

[ 2012年2月9日 06:00 ]

ウイルスブロッカーを首から下げる楽天・星野監督

 室内練習場へ向かう楽天・星野監督の胸に見慣れない物体が光った。首から下げたストラップの先に、名刺大のアルミ袋が揺れる。

 「これでウイルスがなくなるらしいぞ。ワシの友達が心配して送ってくれたんや」。新兵器の正体は携帯式の空間殺菌剤「ウイルスブロッカー」だ。二酸化塩素を利用した新製品で、周囲1立方メートルに効果があるという。今冬はインフルエンザが大流行し、DeNA・中畑監督ら感染者が続出。チームは15日に久米島から沖縄本島への移動を控え、指揮官は選手の身を案じて200個を注文した。

 指揮官は「オレはほとんど風邪をひかない。ストナがあるから」と自身がCMに出演した風邪薬を挙げて笑いを誘ったが、「ウイルス…」はパッキングなどの最終工程を岩手県陸前高田市の業者に委託。大量購入は被災地の雇用対策にもつながる。シーズン、そして被災地の復興を見据えてキャンプを乗り切る。

 ▽ウイルスブロッカー ウイルス、細菌のタンパク質を酸化させる作用があるという二酸化塩素を使用した殺菌、消臭剤。昨年12月に中小企業からヒット商品を募る「東京ビジネス・サミット」で大賞を受賞した。開発したエンブロイ株式会社(神奈川県平塚市)の和気清弘所長(72)は星野監督と同じ明大OB。携帯型は3個で2500円前後。スプレーや業務用の大型機器もある。

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2012年2月9日のニュース