松井 ヤンキース復帰再浮上!ジラルディ監督が獲得熱望

[ 2012年2月5日 06:00 ]

05年9月、ヤンキース時代の松井(右)とジラルディ監督。再びこのコンビが見られるか

 アスレチックスからFAとなっている松井秀喜外野手(37)の移籍先に、再びヤンキースが浮上した。ジョー・ジラルディ監督(47)が3日(日本時間4日)、DHを務める左打者の獲得を希望。自ら松井を含めた3人の名前を候補に挙げた。ブライアン・キャッシュマンGM(44)は先発投手の放出を優先課題としているが、指揮官の熱いラブコールによって松井獲りへの動きが一気に高まる可能性は十分にある。

 Matsui。その名前が、かつての指揮官の口から出た。09年以来の世界一に向け、さらなる打者の補強の必要性を訴えたジラルディ監督。デーモン、イバネスと並ぶ候補として挙げたのが、ヤ軍時代の3年前にワールドシリーズMVPに輝いた松井だった。

 「イバネス、松井は素晴らしい成績を残してきた。ジョニー(デーモン)とマッティ(松井)はチームに貢献し、ニューヨークで長年成功を収めたことはよく分かっている」。この日、指揮官はニューヨークのタイムズスクエアで行われたチャリティーイベントに参加。複数の米メディアによれば、ドジャースからFAとなった黒田や、マリナーズのピネダを獲得するなど先発陣の補強を評価した上で、「打者をもう1人加えるのはチームにとって大事なことだ」と熱を込めて語った。

 地元メディアはヤ軍と松井サイドが接触はしていると報道。一方でキャッシュマンGMは先月24日、DH補強に関して「今、重視していることではない。開幕まで時間はある」と消極的な姿勢を示した。現在の優先課題は、補強により余剰気味となった投手の放出。特に年俸1650万ドル(約12億5400万円)と高額なバーネットが、規定のチーム総年俸を超えた時に支払う「ぜいたく税」の削減対策として候補に挙がっている。しかし、ジラルディ監督が打者の獲得を要望すれば、再び補強の可能性は増す。昨季の年俸でいえば、3人の中で松井がもっとも格安。実力を同等に評価されている中で、ライバルと比較して有利な点だろう。

 エ軍、そしてアスレチックス移籍後も、松井はヤ軍戦でヤンキースタジアムの打席に入る際にスタンディングオベーションを受ける。25日(日本時間26日)の野手キャンプインまで残り3週間。ニューヨーカーと相思相愛のゴジラが古巣に戻るのか、行方が注目される。

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2012年2月5日のニュース