中畑監督 “世界一の女性”沢に始球式ラブコール

[ 2012年1月15日 06:00 ]

DeNAの中畑監督はなでしこジャパン沢に始球式のラブコールを送った

 DeNAの中畑清監督(58)が今季、本拠・横浜スタジアムで行われる公式戦の始球式に、昨年の女子サッカーW杯ドイツ大会で初優勝した、なでしこジャパンのMF沢穂希主将(33=INAC神戸)を招く意向を明かした。沢は9日にスイスで行われた国際サッカー連盟(FIFA)の2011年世界年間表彰式でアジア勢初となる女子最優秀選手に選出されたばかり。「勝利の女神」の力を借りて、4年連続最下位からの浮上を目指す。

 熱烈なラブコールだった。最下位脱出へ、「世界一の女性」に勝利の女神になってほしい。中畑監督は今季、ホーム公式戦の始球式に、沢を招きたい考えを明かした。

 「(沢は)今、一番旬なスポーツ選手。ぜひ横浜スタジアムで始球式をやってもらいたい。DeNAという新球団を盛り上げてほしい」

 DeNAは昨季、身売り騒動に揺れた中で4年連続最下位に沈むなど暗いムードに包まれた。新球団元年として中畑監督を迎えた今季は、是が非でも最下位脱出、そして05年の3位以来となるAクラス奪回を果たしたいところ。そのためにも明るい話題が必要となってくる。沢が始球式登板となれば、DeNAの選手が活気づくことは間違いない。中畑監督の意向を受け、週明け早々に行われる営業の企画会議で沢の始球式が議題に上ることになり、球団関係者は「金メダル、そしてMVPのパワーをもらいたい」と実現に向けて動きだすことになった。

 中畑監督は15日から1泊2日でキャンプ地の沖縄・宜野湾を視察。施設を見学して選手が練習に集中できる環境づくりを行う。「沢さんには勇気をもらった。僕も監督をやることになったし、野球界に新しい風を吹かせたい」。沢が横浜スタジアムのマウンドに上がってくれたら、これ以上の盛り上がりはない。同じ港町の横浜から神戸にいる勝利の女神へ、ラブコールを送り続ける。

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2012年1月15日のニュース