昨季ワースト、しかもコールド…中畑監督、藤井に先発完投指令

サムアップする中畑監督

　ＤｅＮＡ・中畑監督が、ＦＡで巨人に移籍した村田の人的補償で加入した藤井に先発完投指令を出した。「彼はテンポが良くて歯切れもいい投球をする。そのリズムがうまくつくれるような環境をつくりたい。１試合を任せようかな」。

　昨季チームは１２球団ワーストの２完投。いずれも降雨コールドのため、９回を投げきっての完投勝利となると１０年７月３１日ヤクルト戦（郡山）の大家が最後となる。藤井は０２年に５完投するなど、先発完投の能力は十分。本人も「先発投手ならもちろん最後まで投げたい」と意欲を見せた。中畑監督は藤井の１軍キャンプスタートを明言した上で「左は貴重品。早く同じユニホームを着て戦いたい」と対面を心待ちにしていた。

　◆昨季の横浜の完投　１２球団ワーストの２試合で、いずれも三浦がマーク。しかしいずれも９回を投げきったものではなかった。４月２７日の中日戦（豊橋）は４回に１点を失い、６回裏途中で降雨コールド。５回１／３を１失点ながら敗戦投手となった。９月４日の阪神戦（甲子園）では７回４安打無失点。２―０の８回の阪神の攻撃前に中断、降雨コールドとなり、三浦自身２年ぶりの完封勝利となった。