北別府氏、津田氏との同時受賞「本当によかった」

[ 2012年1月14日 06:00 ]

殿堂入り通知書を加藤理事長(右)から授与される北別府学氏

津田恒実氏、北別府学氏が野球殿堂入り

 北別府氏は天国にいる津田氏との殿堂入りに「同時に受賞できて本当によかった。久々に完封してヒーローになった気分」と感慨深げに話し「もし(津田氏が)元気だったら酒でしょう。祝杯を挙げていたと思う」と笑った。

 宮崎の都城農から75年に広島に入団し、抜群の制球力を武器に引退した94年までに213勝を記録。「北別府→津田」のリレーでチームに多くの白星をもたらした。思い出の試合にはリーグ優勝を決めた86年10月12日のヤクルト戦(神宮)を挙げ「自分が先発して完投ペースで大量リードもしてたけど、(抑えの)津田に試合を締めてもらいたいと思って代わった」と振り返った。

 ◆北別府 学(きたべっぷ・まなぶ)1957年(昭32)7月12日、鹿児島県生まれの54歳。都城農から75年ドラフト1位で広島に入団。78年から11年連続2桁勝利をマーク。82年には20勝を挙げ最多勝、沢村賞に輝いた。92年7月16日の中日戦(ナゴヤ)で球団初の通算200勝。94年を最後に現役引退。01~04年には広島投手コーチを務めた。通算成績は515試合で213勝141敗5セーブ、防御率3・67。主なタイトルは最多勝2度、沢村賞2度、リーグMVP、最優秀防御率など。

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2012年1月14日のニュース