直球狙い打ちされた ダル6敗目 今季初2桁被安打

[ 2011年10月6日 06:00 ]

<日・楽>4回、銀次に適時打を浴び声を上げるダルビッシュ

パ・リーグ 日本ハム1-3楽天

(10月5日 札幌D)
 日本ハムのダルビッシュが苦悶(くもん)の表情を浮かべた。序盤に直球を狙い打ちされた反省から、5回以降は90キロ台のカーブ&横手投げと変幻自在のリズムで耐えた。しかし8回に力尽きた。

 1死二、三塁。牧田を150キロ超の直球で追い込みながらツーシームを左前へ運ばれる。昨年8月13日のソフトバンク戦(ヤフードーム)に自己ワーストの11安打を喫して以来となる2桁被安打。3失点で今季6敗目を喫した。

 「相手も策を講じてきた。一言じゃ言えないけどいろいろなことです。調子は普通でしたけど、勝負どころで打たれてしまった」。4回、無死一塁で三ゴロに仕留めたはずのガルシアの当たりはベース手前でイレギュラー。1死二、三塁から銀次に喫した中前適時打も、ジャンプした遊撃・金子誠のグラブをかすめる不運な打球だった。しかし、それも野球。スタンドではレンジャーズのスカウトが見守る中、ダルビッシュは素直に結果を受け入れた。「チームが勢いづくところで勝てずに残念」。勝ち星は楽天・田中、ソフトバンク・ホールトンと並ぶトップタイの17勝で足踏みしたまま、防御率は1・49に下降。今季は残り登板予定では2試合で、初の20勝到達も消滅した。

 救いはオリックスが逆転負けしたため、2ゲーム差をキープしたこと。2位死守へ。次回は11日の西武戦(札幌ドーム)に登板予定の絶対エースは、最後まで必死に腕を振り続ける。

 ▼日本ハム・梨田監督 打たれたのは直球系が多かった。コントロールが少し甘かったのかな。何かないとそんなに簡単には打たれない。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ ダルビッシュの期待度は高いからね、少しボールは高かったけど、よくあそこまで試合をつくってくれた。

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2011年10月6日のニュース