松井 メジャー初4三振も「感触は悪くない」

[ 2011年6月24日 06:00 ]

<メッツ・アスレチックス>4回2死、一塁、ルーカス・デューダの邪飛を好捕する松井

交流戦 アスレチックス2―3メッツ

(6月23日 ニューヨーク)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)が22日(日本時間23日)、延長13回の死闘となったメッツ戦で、メジャー自身初となる1試合4三振を喫した。2試合連続で就いた左翼の守備では8度の守備機会を軽快にこなしたが、1試合4三振は巨人時代の95年4月8日ヤクルト戦以来16年ぶりの屈辱。白星に貢献できずにサヨナラ負けで、チームの連勝は6で止まった。
【試合結果】

 延長13回2死満塁。メ軍ターナーのユニホームをかすめた押し出し死球で敗戦が決まった。ア軍が金色ユニホームとともに歩んできた連勝街道は6でストップ。その瞬間を左翼の守備位置で迎えた松井は「試合は素晴らしかったと思う。最後まで粘ったけど残念ですね」と振り返った。

 9回2死から一時同点に追いつく粘りも及ばなかった。何より松井自身のバットが沈黙した。2四球で出塁も残り4打席は全て三振。1試合4三振は95年4月8日のヤクルト戦以来16年ぶりで、メジャーでは初の屈辱だ。ナックル投手のディッキーには外角中心に攻められて2個、守護神のロドリゲスに変化球中心の配球で幻惑されて3個目、そして100マイル(約161キロ)右腕のパーネルに力負けした4個目。各投手とも打撃好調の松井を、全力で封じにかかってきた。その中でしっかり2四球を選んだ4番打者は「感触は悪くないですよ。結果は三振4つですけど、悲観する感じではない」と前を向いた。

 ヤンキース時代の08年4月以来3年ぶりの外野手として2戦連続フル出場。前日を上回る好守も連発した。2回はクッションボールを素手で処理して二塁へ返球。4回はファンと交錯しながらフェンス際で邪飛を好捕して「落ちてくるであろうところにグラブを出したら捕れた」。延長11回2死一塁ではライナー性の打球を前に倒れ込みながら好捕。06年に左手首を骨折したシーンを思わせるグラブの出し方に周囲はヒヤリとしたが「そんなことあったの?」ととぼける余裕すら見せた。

 雨による1時間の開始遅れもあって試合終了は23日の午前0時13分。4三振に、日米通算500本塁打もお預けとなった。しかし変わらぬチームの奮闘と、自身の打撃、守備への手応えからか、松井の表情に疲労は感じられなかった。

 ≪外野手2試合連続フル出場は約2年ぶり≫松井が2試合連続で外野手としてフル出場したのは、ヤンキース時代の08年4月28日インディアンス戦、同29日タイガース戦以来で約3年ぶり。また、外野手として延長戦でフル出場したのは08年5月13日レイズ戦で11回を守って以来だ。13回以上となると大リーグ移籍後は過去3度しかなく、07年7月7日のエンゼルス戦以来。最長は03年6月1日タイガース戦の17回。

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