ヤクルトの連勝9で止まる…山本斉5回途中KO

[ 2011年4月30日 06:00 ]

<神・ヤ>4回、逆転を許してマウンドに集まる山本斉(中央)らヤクルトナイン

セ・リーグ ヤクルト1-4阪神

(4月29日 甲子園)
 21歳の右腕が一球の重みを知り、ヤクルトの連勝は9で止まった。甲子園のマウンドは山本斉にまたも試練を与えた。

 「悪くなかっただけに悔しい。ただ、一球の重みを知ることができました」。チーム10連勝のかかったマウンドは4回に一変した。2死二、三塁。林威助を力ある内角直球2球で追い込んだが、3球目のフォークが抜けて逆転二塁打を喫した。5回も2死から満塁とされて新井の左前打でKO。全ては4回の失投をひきずった結果だった。

 前回22日広島戦(マツダ)は7回無失点でプロ初勝利。真価が問われるマウンドだった。だからこそ荒木チーフ兼投手コーチは「急に球が抜けだしたが、抜けてしまったで済まないのがプロ。これを勉強すれば次につながる」と言った。酒田南1年夏の甲子園で打たれた悔しさをバネにプロ入り。6年ぶりの甲子園で、今またはねね返された山本斉は「次は全部ゼロに抑える」と前を向いた。

 6連戦中のチームが宮本、相川をスタメンから外して休ませた一戦。小川監督は「10連勝はかかるが、試合はきょうだけではない」と長いシーズンを見据えた。連勝を止めた一球を若い山本斉が次回に生かせば、この1敗が価値を持つ。

 ▼ヤクルト・川本(4回、林威助への山本斉の1球に)2ストライクから一番悔やまれるパターン。フォークを(低めにボールでいいと)意識させてあげられなかったのが反省です。

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2011年4月30日のニュース