初V夢散…それでも東北に勇気届けた若生監督「もう一度夏に来たい」

[ 2011年4月3日 15:35 ]

閉会式を終え握手を交わす、優勝した東海大相模高・門馬監督(右)と準優勝の九州国際大付高・若生監督

第83回選抜高校野球決勝 九州国際大付1―6東海大相模

(4月3日 甲子園)
 九州国際大付の若生監督の悲願は、東海大相模の強打に阻まれた。1回戦から一人で投げ抜いた三好が14安打を浴びて6失点。それでも「ホームランを打たれた2球が悔やまれるが、それ以外は疲れている中で完璧な投球だったと思う」と奮闘したエースをねぎらった。

 看板の打線がつながりを欠き、9回2死からの1点のみに終わった。得点圏に6度走者を進めながら「あと一本が出なかった。ミスが出たら勝てない」と振り返った指揮官。今大会は東日本大震災で被災した故郷と、以前監督を務めた東北高の思いも背負っての戦いだった。「ここまで来られたのは仙台のみなさんのおかげかな。力になれたらいい。少しは勇気を与えられたらいいな」と穏やかな表情で話し、「もう一度夏に来たい」と雪辱を誓っていた。

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