沢村、鬼門ナゴヤを攻略!4試合で自責点0

[ 2011年4月3日 06:00 ]

<中・巨>5回を4安打無失点、力投した沢村

慈善試合 巨人3―0中日

(4月2日 ナゴヤドーム)
 宿敵に強烈なインパクトを与えた。巨人のドラフト1位・沢村(中大)が5回無失点7奪三振の快投。ナゴヤドームは昨年2勝10敗と鬼門だっただけに、「調子は悪かったがしっかり試合をつくれて良かった」と穏やかな表情だった。

 最速151キロを記録したが44球投げた直球で奪った空振りは2回にブランコから三振を奪った1球だけ。「聞いていたけど今まで経験したことのない高さだった」と初めて上がる不慣れな高いマウンドにも戸惑った。だが、引き出しの多さで崩れない。4回無死二塁のピンチにグスマン、ブランコをスライダーで三振に仕留めるなど3回以降変化球で6奪三振。川口投手総合コーチは「ゼロに抑えた結果に価値がある。今年の巨人は違うところを見せられた」と目を細めた。

 対外試合4試合で16イニング投げて自責点ゼロ。だが、もっと先を見据えている。「筋肉を大きくするためにシーズンを通してウエートをやった人はいないと思う。僕は肉体改造したい。筋肉を大きくしながら技術向上したい」と探求心は尽きない。

 大震災からの復興に向けて登板後、「(被災者に)勇気を与えられるか分かりませんが…あの時に勇気をもらったと言ってもらえるように頑張りたい」とかみしめるように語った。もう一度調整登板を挟み、15日の開幕3戦目・広島戦(マツダ)。特別なマウンドとなるプロ初登板に向け、準備は整った。

 ▽沢村の前回登板 3月24日のヤクルトとの練習試合(神宮)に先発。変化球で4三振を奪うなど5回1失点に「5回はバランスが悪かったけど、変化球で空振りが取れたのは良かった」と手応え

続きを表示

2011年4月3日のニュース