選手会も25日開幕に難色…思惑絡み合い継続協議に

[ 2011年3月15日 22:56 ]

 プロ野球の開幕予定日の25日が迫っているにもかかわらず、関係者のさまざまな思惑が絡み合って結論が出なかった。

 実行委に先だって行われた各リーグの理事会では、東日本大震災の影響が比較的小さいセ・リーグは予定通りの開幕、パ・リーグは本拠地の仙台市が大きな被害を受けた楽天の事情を考慮して2、3週間程度遅らせる方針を固めた。足並みをそろえる考えは、両リーグにすでになかった。

 余震や、放射性物質の検出は予断を許さない。関東圏は計画停電が行われており、各家庭でも節電を強いられている。「25日の開幕のセ・リーグ案は国民の理解を得られない」とし、パとともに開幕を延期する案で調整を図ろうとした関係者がいた。選手会も予定通りの開幕に難色を示す考えを示した。

 加藤コミッショナーは「未曽有の災害が起こった中で日本の野球をどう前に進めるかは大変な問題。時間がかかって当然」と言った。しかし、残された時間は少ない。

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2011年3月15日のニュース