中日“完全制覇”へ!今季13度目サヨナラ勝ちだ

[ 2010年10月23日 22:55 ]

9回、サヨナラ打を放ち、ガッツポーズで一塁へ向かう和田とベンチを飛び出す中日ナイン

 【中日4-3巨人】鋭いライナーが左翼手のラミレスの頭上を抜けると、一塁を駆け抜けた和田を追いかけるように中日ベンチから選手たちが飛び出した。九回の劇的なサヨナラ勝ちで、中日がロッテとの日本シリーズへ駒を進めた。

 落合監督は「今季を象徴するような試合だった」と振り返った。苦しい試合だった。四回に2点を先行し、1点差に迫られた八回に1点を追加して逃げ切るかと思われた。だが、九回に抜群の安定感を誇ってきた浅尾がつかまり、3―3に追い付かれた。
 しかしその裏。先頭の荒木が凡退した後、代打・中田亮と森野の連続四球で1死一、二塁となって打席に入った和田は、久保の初球を見逃さなかった。レギュラーシーズンと合わせて今季13度目のサヨナラ勝ち。この一振りで最優秀選手に選ばれたベテランは「まだまだ先がある。今シーズンを勝って終わりたい」と笑顔で日本シリーズを見据えた。
 殊勲打は和田だが、救援陣も踏ん張った。この日は高橋、浅尾とも失点したが、決してリードは許さなかった。投手力を主体に競り勝つ。今季、守り続けてきた形を貫き、目標としてきたリーグ優勝と日本一への挑戦権を手にした。
 レギュラーシーズン最終戦に続き、この日も選手らの手で6度宙に舞った落合監督は「もう一度胴上げを」と“完全制覇”を誓った。

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2010年10月23日のニュース