中日サヨナラ!和田が決めた!3年ぶり日本シリーズ進出

[ 2010年10月23日 17:55 ]

プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズで巨人を破り日本シリーズ進出を決め、ナインに胴上げされる中日・落合監督

 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は23日、ナゴヤドームでファイナルステージ(6試合制)第4戦が行われ、リーグ優勝によるアドバンテージを持つ中日が4―3でリーグ3位の巨人にサヨナラ勝ちし、対戦成績を4勝1敗として3年ぶり9度目の日本シリーズ進出を決めた。

 中日は九回に2点差を追い付かれたが、その裏に1死一、二塁から和田が左へ適時打を放った。巨人は終盤に粘ったが、3年連続の進出は成らなかった。日本シリーズはパのCSを制したロッテとの顔合わせで30日にナゴヤドームで開幕する。両チームが日本一を争うのは1974年以来36年ぶり。
【試合速報


 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は23日、ナゴヤドームでファイナルステージ(6試合制)第4戦が行われ、中日が山本昌、巨人はグライシンガーが先発した。巨人は坂本が「1番・遊撃」で先発復帰。中日も井端が「7番・二塁」でこのCSで初めて先発出場した。

 初回、巨人は小笠原、ラミレスの連打で2死二、三塁としたが、阿部が空振り三振で無得点。中日も先頭の荒木が右翼への三塁打で出塁も、後続が断たれて得点にならず。
 2回、山本昌は三人で片付けた。その裏中日はブランコが内野安打、小田が中前打の2死一、二塁としたが、山本昌は三振に終わった。

 4回、巨人は先頭の小笠原が右前打で出塁も、続くラミレスが三塁併殺打。井端が森野からの送球を軽快な動きで一塁へ転送し、併殺を完成させた。好守備でリズムに乗る山本昌は、阿部を三振でこの回も無得点。

 その裏、ついに均衡が破れた。中日はブランコが四球で出塁した2死一塁から、井端が7月15日のヤクルト戦以来の安打となる右前打で好機を広げ、小田が左中間突破の先制2点適時二塁打。古巣への強烈な恩返しの一打で中日が優位に立った。

 5回、巨人は高橋、矢野の安打などで1死二、三塁に。しかし中日・落合監督はここで山本昌から河原に投手交代。継投策がきっちりと決まり、6回までピシャリ。7回2死一、三塁としたが、中日・高橋に抑え込まれた。山本昌は勝ち投手にはなれなかったが、「こういう試合だから、何回までとかじゃない。目いっぱいいって、0点でつなげてよかった」と安堵感を漂わせた。

 8回、巨人は坂本、脇谷が連打で無死一、二塁の大チャンス。ここで小笠原が右翼へ大飛球、犠飛となって1点を還した。なおも1死三塁だったが代わった浅尾の前にラミレス、阿部が凡退。逆転のチャンスを逃した。
 その裏、中日も巨人・山口を攻め立て2死満塁。打者・谷繁はフルカウントから四球を選び押し出し!大きな1点をもぎ取った。

 2点差で迎えた9回、巨人が意地をみせる。先頭・高橋が左前打で出塁すると矢野が左越えにフェンス直撃の二塁打で高橋が還りまず1点差。さらに谷が送って1死三塁で代打・松本の打球は二塁ゴロ。三塁走者が還って、ついに同点に追いついた。

 しかし!その裏、巨人・久保から代打・中田亮、森野が連続四球を選び、和田が左前タイムリーでサヨナラ勝ち。通算4勝1敗(アドバンテージ含む)で3年ぶり9度目の日本シリーズ進出を決めた。パのCSを制したロッテとの日本シリーズは30日に開幕する。

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2010年10月23日のニュース