佑ちゃん30勝お預け 35連敗中の東大に3失点

[ 2010年10月2日 17:59 ]

東大戦に先発し、7回3失点で降板した早大・斎藤

 東京六大学野球リーグ第4週第1日は2日、神宮球場で1回戦2試合を行い、東大は4―2で早大を下し、2008年秋の法大戦以来の勝利で連敗を35で止めた。リーグ通算30勝を目指した早大斎藤は今季2敗目を喫した。法大は2―1で慶大を破った。3回に同点とした東大は6回に勝ち越し、早大から05年秋以来の白星を挙げた。先発斎藤は7回3失点で降板した。法大は長谷川の2点本塁打で先制し、加賀美が反撃を1点に抑えた。

 最後の打者、杉山が遊ゴロ併殺に倒れると、三塁側の早大応援席から「キャー」と悲鳴に似た声が上がった。東大に敗れた。しかもリーグ通算30勝を懸けた斎藤が投げながら―。

 勝負の怖さというものか。早大は一回の2死満塁を逸機したものの、二、三回に1点ずつを奪い、楽勝かと思わせる展開だった。それが東大の鈴木の緩急をつけた投球にもてあそばれ始めると、焦りが出た。

 無難に立ち上がった斎藤は三回、制球が定まらなくなり、2四球や長短打で同点とされた。打たせて取ることを意識しすぎて、投球リズムを崩したように見えた。東大の御手洗監督が「春と比べてもそうだが、あまり調子がよくない」とみていたような、悪い面が出たのかもしれない。

 今季の早大は法大、明大と続けて勝ち点を挙げ、4季ぶりの優勝に絶好のスタートを切った。この10季ぶりの東大戦の敗戦がどう響くか。応武監督は「また、頑張ります。今から帰って練習します」とだけ広報を通じて言い残して、無言の選手たちとともに球場を後にした。

続きを表示

2010年10月2日のニュース