沢村 2戦連続完封も反省「プロじゃ勝てない」

[ 2010年10月2日 06:00 ]

<国士舘大・中央大>国士舘大を8被安打6奪三振で完封の力投をみせる中央大・沢村

 東都大学野球リーグ第4週第1日は1日、神宮球場で1回戦2試合が行われた。第2試合では、中大が157キロ右腕・沢村拓一投手(4年)の2試合連続完封となる8安打6奪三振の好投で、4―0と国士舘大に快勝。先勝した。プロの評価は高まるばかり。国内11球団のスカウト陣も、その快投に感嘆の声を上げた。また第1試合は青学大が東洋大を6―2で下した。

【日程と結果


 最後の打者を仕留めた沢村は、ガッツポーズも雄叫びもなくマウンドを降りた。9月21日の亜大1回戦に続く連続完封にも「体重移動がバラバラ。それを試合中に修正できないのがダメ。これじゃあプロに行ったら勝てない」と冷静だった。

 最速156キロをマークもバットを短く持つ相手に被安打を重ねた。だが4点リードの7回2死一、三塁で、9番の左打者・今江が腰を引くほど鋭い152キロの内角直球で見逃し三振を奪うなど迫力は十分だった。ソフトバンク笹川スカウトが持つスピードガンも球場と同じ156キロを表示し「うちのガンでこの数字を計測したことはない」と驚きの表情だ。28日のドラフトに向け、注目度は増すばかり。それでも「力みがあったし全体的に詰めが甘かった」。剛腕は最後まで反省を口にしていた。

 <青学大 打者転向の杉本が2安打!>1年生5番の杉本が4打数2安打2打点と活躍した。4回無死一、二塁では、プロ注目の左腕・藤岡の内角直球を先制左越え三塁打。「うれしかった。打者で4年間試合に出続けたい」と声を弾ませた。1メートル88、82キロ。徳島商では最速140キロを誇る右腕だった。だが河原井監督に打者の才能を見いだされ、1部に昇格した今季は指名打者として全試合に出場している。指揮官も「杉本は思い切りがいい」と目を細めていた。

続きを表示

2010年10月2日のニュース