巨人 袖に喪章つけ勝利…原監督「特別な日です」

[ 2010年4月7日 22:10 ]

練習前に木村拓也コーチの冥福を祈り黙とうし涙をぬぐう阿部(中央)ら巨人ナイン

 プロ野球巨人の木村拓也コーチ(37)が7日、くも膜下出血のため死去した。深い悲しみに包まれた巨人ナインは、兵庫県西宮市の甲子園球場で、ユニホームの袖に喪章をつけて阪神と戦い、3―0で勝った。

 原辰徳監督をはじめ選手、コーチらは、宿舎に設けられた献花台の前で祈りをささげて球場へ。練習前にも、木村拓コーチが主にプレーした二塁の定位置付近で円になり、冥福を祈った。球団旗が半旗で掲げられ、試合開始直前には、両チームがベンチ前に整列し観客とともに黙とうした。

 試合前に「チームとして、悲しみをばねとしたい」と話していた原監督は、「特別な日ですよ」と勝利の意義をかみしめた。高橋由伸選手は「アテネ五輪で(日本代表として)一緒に戦い、巨人でも一緒に戦った。まだまだ教えてもらいたいことがたくさんあった」と言って涙をぬぐった。

 桃井恒和球団社長と清武英利代表は広島市の木村拓コーチの自宅を弔問し、「できる限りサポートしていきます」と遺族に伝えた。

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2010年4月7日のニュース