ヤ5連勝ならず…石川、強風にやられた!

[ 2010年4月2日 06:00 ]

<ヤ・中>6回に石川は、勝ち越しを許し悔しそうな表情でベンチに引き揚げる

 【ヤクルト2―5中日】神宮球場では珍しい強風はヤクルトにとって“凶風”となった。バックネット側からやや右翼方向へ抜ける南南西の風速は8メートル。初回こそ福地、青木がその風を利用した右越えソロで先制も、守備でやられた。

 マウンド上空の風は右翼方向だが、グラウンド上では向きが一定せずに風は舞っていた。石川は7回12安打5失点で今季2敗目。「相手と同じ条件なので」と言い訳はしなかったが、左腕エースの生命線である変化球の軌道、そして低めへの制球が風の影響を受けた。さらに2回は二塁・田中が風に流される飛球を中堅付近まで追いながら捕球できず(記録は中前打)。1点差に追いつかれた4回1死一、二塁でも同じミスを繰り返して失点につなげた。城石内野守備走塁コーチは「こういう風の時は(振り向かずに)バーッと追ってほしかった。ただ、2つ目は青木が行ってくれれば」と苦い表情だ。
 高田監督は「風の影響?いや、ヘタなんだ」とバッサリ。5連勝も、06年4月1日以来の単独首位もすべては、風とともに去ってしまった。

 ▼ヤクルト田中(強風にあおられた守備について)ちょっと追い過ぎた。打球が伸びる風だった。

 ▼ヤクルト荒木投手コーチ 石川は風の影響は多少ある。粘りきれなかったね。乗り遅れたくない気持ちは凄く伝わったが、投球には伝わらなかった。

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2010年4月2日のニュース