広陵に“悪夢”の雨 有原 足が滑って…

[ 2010年4月2日 06:00 ]

<日大三・広陵>広陵・福田主将は泥だらけの顔をぬぐおうともせず引き揚げる

 【広陵9―14日大三】広陵が雨に泣いた。同点の7回に丸子が勝ち越しソロ。この試合3度目のリードを奪ったが、8回に悪夢が待っていた。

 1死一、二塁で三塁線に転がされたバントの打球をエース有原が捕球し、一塁に送球しようとした瞬間、足元がわずかに滑った。悪送球となり、同点。それをきっかけに相手打線にのみ込まれた。
 身長1メートル86、体重90キロの巨体を力強く使って投げる有原にとって、雨で軟弱になったマウンドはつらかった。「ぬかるんで難しかったし、変化球の制球が定まらなくなった」とつぶやいた。中井監督にとっては広陵で1、3年生として一緒にプレーし、昨年7月に脳腫瘍(しゅよう)で他界した弟・隆さん(享年44)の思いも背負って戦った大会だったが、「弱いから負けた。雨はお互いさま」と潔かった。

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2010年4月2日のニュース