最後は危なげなく!巨人2年連続日本シリーズ!

[ 2009年10月24日 17:53 ]

3回、巨人無死、左越えに満塁本塁打を放ち、万歳する谷。捕手は谷繁

 プロ野球の日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズ(CS)第2ステージは24日、セ・リーグ第4戦ではリーグ3連覇の巨人が中日を8―2で破り、2年連続の日本シリーズ出場を決めた。2年ぶりの日本シリーズとなる日本ハムと日本一を懸け、31日から対戦する。

 対戦成績を3勝1敗(アドバンテージ1勝)とし、勝つか引き分けで日本シリーズ進出が決まる巨人の先発は東野、何とか巻き返したい中日の先発は中田。

 ここ3試合とも、1回に失点していた巨人だが、この日の東野は3者凡退と上々の立ち上がり。その裏、巨人は坂本が二塁打で出塁すると、続く松本のバントを処理した中田が一塁へ悪送球してしまう間に坂本が還った。巨人は一、二番であっさり先制した。さらに小笠原が四球。ラミレスが三振でようやく一死となったが、続く亀井が中前適時打で加点した。しかし続くチャンスで谷、阿部は凡退で追加点を奪うことはできなかった。

 東野は無難な立ち上がりで1、2回と無失点に抑えた。3回は2死三塁のピンチを招いたが、“怖い打者”荒木を空振り三振に仕留めた。
 
 巨人は3回に再びチャンスをつかむ。先頭の松本が四球を選ぶと、次打者、小笠原の時に二塁盗塁成功。小笠原は右前に運び無死一、三塁。4番の仕事でラミレスが左前に適時打を放った。続く亀井のセフティー・バントは投前安打となり満塁。ここで谷が左翼スタンドに満塁本塁打を叩き込んだ。これが谷自身プロ野球初のグランドスラムとなった。次の阿部に四球を与えたところで中田は、パヤノと交代した。パヤノは追加点を許さなかったが、巨人はこの回打者一巡で5点と大きなイニングとなった。

 しかし、中日はまだ終わるわけにはいかない。大量リードを許した直後の4回、ブランコが右翼スタンドへ大きなCS2号ソロを放った。これが反撃ののろしとなるか。
 5回には1死から当たっている谷繁が右前打。代打・井上の一ゴロを亀井がエラーし、一、二塁。井端が中前にはじき返し満塁。中日のムードはもう押せ押せだ。続く荒木のセンター方向へフラフラと上がった飛球は懸命に追う松本の前にポトリと落ちる適時打に。ここで巨人ベンチは東野をあきらめ越智にスイッチした。この1死満塁のピンチに越智は落ち着いて森野、ブランコの強力打者を連続空振り三振に斬り、救援の役目を果たした。6回も四球の走者を一人出したものの無失点と力投した。
 巨人は6回、中日の3番手・小林を攻め、坂本の二塁打などで1死一、三塁。代わった河原からラミレスの投ゴロの間に1点を追加し8―2とした。
 7回の巨人のマウンドは豊田。井端、荒木らクセ者打者を抑え3者凡退で切り抜けた。その裏、中日も5番手・ネルソンが阿部に四球を与えたものの、前夜のヒーロー、代打・脇谷らを抑え無失点に抑えた。
 8回、巨人は山口がマウンドへ。森野、ブランコ、和田のクリーンアップを3者連続三振と圧巻のピッチングを披露した。
 9回の中日マウンドはルーキーの背番号「18」伊藤準規。1メートル86の身長から力強い球を投げ込み、ラミレスから空振り三振を奪うなど無失点、来季へつなぐ好投を見せた。
 そして巨人の9回はクルーンの登場。代打・立浪を左飛に仕留めるなどきっちり仕事を果たし、巨人の勝利で決着。2年連続で日本シリーズ進出を決めた。
 セCSのMVPには“ひと振り”で前夜の試合を決めた脇谷が選ばれた。

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2009年10月24日のニュース