吉見は“シロ”NPB正当な医療行為と判断

[ 2009年10月24日 17:16 ]

 中日の吉見一起投手がアンチ・ドーピング規定に違反して正当な医療目的以外で静脈への点滴を受けた疑いを持たれている問題で、日本プロ野球組織(NPB)の増島篤医事委員長は24日、東京都内で会見し「医学的に正当な治療行為の範ちゅうにある」と違反はなかったとの判断を示した。

 医事委員会は吉見や球団関係者を事情聴取。中日から7月以降のカルテの提出などを受けて審議していた。増島委員長によると、カルテには医師による診断名の記載があり、疲労回復が目的ではなかったという。また「複数回行われていたが、日常的に行われていたわけではない」と説明した。
 世界反ドーピング機関(WADA)では点滴への厳しい制限を求めているが、増島委員長は「NPBの医事規定はWADAにのっとっている」とWADAの規定にも反していないとした。

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2009年10月24日のニュース