亜大・巨くん 今季初完封!3者連続三振締め

[ 2009年10月2日 06:00 ]

 東都大学野球第4週最終日は1日、神宮球場で2回戦2試合が行われた。第1試合では亜大の東浜巨(なお)投手(1年)が3安打に抑えて今季初完封。青学大に4―0で完勝して今季初勝ち点を挙げた。第2試合は中大がリーグ6連覇を狙う東洋大に1―0で勝ち連勝で勝ち点を2とした。3試合連続零敗を喫した東洋大は4連敗となった。

 最後は納得の3者連続三振締めだった。3安打で二塁を踏ませず今季初完封。東浜は7回までの70球中直球は20球だけ。「変化球を多投して体が温まった」と8回から34球中半分以上の19球を直球にしてギアチェンジ。9回にはこの日最速148キロもマークして初勝ち点もゲット。「今まで勝てなかったけどきょうは後半に球威もでてきたし自分の日にするつもりでした」と汗をぬぐった。
 デビューした今春は3試合連続完封など4勝も、今季は5試合でようやく2勝目。夏場に新型インフルエンザを患った影響で9月は球の切れも衰えた。黒星が先行し、悩みから額にはニキビ、後頭部には白髪も生えてきたが、白星ですべてのモヤモヤを吹き飛ばした。
 入れ替え戦も見据えた生田監督は29日の1回戦に続きこの日も東浜ではなく上級生投手を起用する方針だったが主将の中田と中原から「エースが投げないと悔いが残る」とナインの直訴を受けた。期待に応えた1年生右腕。入れ替え戦回避へ次戦(13日)は東洋大相手にフル回転する。

 <東洋大 3戦連続零敗>06年秋以来の4連敗で33回連続無得点。リーグ通算28試合目で初先発の今春MVP腕・鹿沼が5安打1失点完投と気を吐いたが、頼みの打線が散発の2安打に終わり「打線は5連覇が重みになっているのかなあ。でも、まあこんなもん」と指揮官もお手上げ状態だった。次週立正大が青学大から勝ち点を挙げると優勝の可能性は完全消滅。高橋監督は「入れ替え戦も意識しないと」と落胆しながら球場をあとにした。

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2009年10月2日のニュース