「対戦校に研究される」高校野球県大会決勝が放送中止に

[ 2009年10月2日 11:48 ]

 山梨県高野連が地元のケーブルテレビ局「日本ネットワークサービス」(甲府市)に対し「関東大会対戦校に研究される」として、県高校野球の秋季大会決勝戦の放送を実質不許可とし、同局が例年実施してきた放送が中止になったことが2日分かった。

 同局によると、高野連からの文書は「中継は遠慮願いたい」としていたが、高野連は「実質的に許可しなかったということ」と説明している。
 県高野連によると、10月11日に決勝が開かれる予定で、同局から8月上旬に放送許可申請があった。しかし、県高野連の複数の加盟校から「試合が録画され、関東大会の対戦校に研究される恐れがある」との意見があったため放送を認めないことを決め、9月上旬、同局に文書を渡した。
 秋季県大会は決勝に進出した2校が関東大会に出場、そこでの成績が来春の選抜高校野球出場を選考する重要な資料になるという。
 県高野連の渡辺圭一郎理事長は「楽しみにしていた県民には申し訳ないが、選手たちが不利になることが懸念されたので、今回の措置は致し方ない」と話している。
 日本ネットワークサービスの藤沢宏至制作局長は「秋季大会は1985年から中継しており、大変困惑している」としている。

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2009年10月2日のニュース