札幌一初勝利は“ほっかいど~だ!の100勝王手”

[ 2009年8月15日 06:00 ]

 全国高校野球選手権第5日は14日、1回戦2試合と2回戦1試合が行われ、第2試合では南北海道・札幌一が松浦昌平捕手(3年)の攻守にわたる活躍もあって、2度目の甲子園でうれしい初勝利を飾った。2回戦では第1試合で勝った智弁和歌山と対戦する。2回戦となった第3試合は古豪の岐阜・県岐阜商が山梨学院大付に大勝して13年ぶり初戦突破を決めた。15日は2回戦4試合が行われる。

 【札幌一6―3鳥取城北】札幌一の菊池監督はスコアボードに記された、甲子園初勝利のスコアを万感の思いで見つめていた。「自分もOBなのでグッときました。7年前の1点差負けから苦しいこともあったので」。3、4回は無死一塁で、遠投110メートルを誇る松浦がいずれも矢のようなけん制で刺した。「ビデオを見てバントのときのリードが大きいな、と思っていた」。松浦は8回は左中間にダメ押しソロも放ってチームをけん引した。2回戦で対戦する智弁和歌山は、初出場した02年夏の1回戦で惜敗している。室内練習では、その試合のビデオを大音量で流し続けて全員で悔しさをかみしめてきた。「抽選が決まったときから“1つ勝って智弁和歌山とやりたい”と話していた」と松浦。北海道勢の甲子園通算100勝目へ。相手に不足はない。

 <鳥取城北 まさかの拙攻拙守>初出場で相手を上回る10安打を放ったがミスが続出。鳥取大会は4試合で2失策の堅守がまさかの4失策。3度のけん制死で好機を逃した石川監督は「監督の責任。試合間隔が空いて、実戦に近い状態にできなかった。選手は全力を尽くしてくれました」とうなだれた。エース中尾は2本塁打を含む9安打を許して6失点。「自分がテンポよく投げられず、野手に迷惑を掛けた」。責任を一身にかぶり、目を真っ赤にした。

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2009年8月15日のニュース