野茂TA“原石”見つけた!仁藤に注目

[ 2009年2月6日 06:00 ]

野茂英雄TAはWBC日本代表候補の小松(左)にアドバイスを送る

 オリックスのテクニカル・アドバイザー(TA)に就任した野茂英雄氏(40)が5日、宮古島キャンプで臨時コーチを務めた。初日からブルペンでエース小松らを指導する一方、視察した紅白戦ではプロ3年目の仁藤に注目。将来のオリックスを担うであろう20歳右腕に期待を寄せた。

 まだ1軍の試合を経験していない“原石”に輝きを感じた。ネット裏で見守った紅白戦。野茂TAの目に留まったのは、高卒3年目の仁藤だった。

 「野茂は“仁藤が面白そう”という話をしていました。僕も面白い投手だと思う。球も切れがあるしシュートもいい」。報道陣に取材対応をしない野茂TAに代わって、大石監督は言った。仁藤は白組の2番手で登板し、2回を1安打無失点。今キャンプは2軍スタートだが、切れ味鋭いボールが高く評価された。

 仁藤は「野茂さんは小さい頃あこがれていた人。褒めていただいて素直にうれしい」と喜びを爆発させた。上手投げから昨季途中にサイド気味にして才能が開花。昨季は2軍で2勝を挙げた成長株は「アピールになりました」と開幕1軍を目指す。
 野茂TAはブルペンでも精力的に動いた。小松には“プチ・トルネード”を伝授。投球動作で左足を上げた際に右足に今以上のタメを作るようアドバイスした。「右足にしっかり重心を乗せるということ。教えてもらってからは上半身が突っ込まないよう心掛けて投げ込んだ」。小松も納得の表情を浮かべた。

 TAとしてシーズン中の“勤務ノルマ”は月に1度、1カードを球場に足を運んで視察することに決まり、24日から始まる高知2次キャンプは初日から4日間をメドに同行することも決まった。今後も“野茂チルドレン”発掘に期待大だ。

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2009年2月6日のニュース