オリャ~7連勝!ひょっとしたら…の6差!

[ 2008年9月6日 06:00 ]

<オ・西>3回無死、右中間ソロを放った北川(右)は清原とグータッチ

 【オリックス8―3西武】オリックスは首位・西武も一気にのみ込んで7連勝。“青波打線”の勢いはとどまるところを知らない。毎回の15安打8点の猛攻。今季ここまで6勝13敗と大きく負け越していた西武、今季3勝を献上していた帆足と苦手意識も一気に吹き飛ばした。

 火をつけたのはカブレラだ。2回、逆転してなお2死一、二塁で左越えに二塁打。この試合まで13打数無安打と完ぺきに抑えられていた帆足の内角のスライダーをとらえた。「遅い球を狙ってうまく打ち返すことができたよ」とにんまりの主砲だが、この日の対戦に向けて大石監督から1本のDVDをもらっていた。
 「帆足から1本もヒットを打ってないですから。映像を見て攻め方を考えてほしい」と指揮官は今季西武戦のカブレラの打席を編集したものを手渡した。主砲は指揮官の心遣いに感謝しながらも、あえてDVDは見なかった。“自分のスイングができれば絶対に打てる”と信じて打席に立った。初回も左前打など2打数2安打。試合後は「代わってなかったら4本はヒットを打てたよ」と胸を張った。
 カブレラだけじゃない。下位打線も負けてはいない。この日は下位打線から逆転の機運を高めた。同点打の8番・大引は4安打。3点差に追い上げられた6回に貴重な2点適時打を放った7番・後藤は「取られたら取り返す気持ちをみんな持っている」とチーム一丸を強調した。
 9月以降、貯金を4としたのは01年以来7年ぶり。首位・西武とのゲーム差を6とした。それでも大石監督は「一戦一戦の積み重ね」といつもと同じ言葉を繰り返した。勢いに手応えは感じている。CS進出どころか、逆転優勝だって夢じゃない。そんな期待を抱かせる力が、今のチームにはある。

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2008年9月6日のニュース