鳥谷が左前打!阪神 延長制し連敗ストップ

[ 2008年9月6日 19:45 ]

12回、鳥谷の決勝タイムリーで生還し喜ぶ阪神・赤星(左)、金本(右)と次打者関本

 【神5-3広】阪神が連敗を5で止めた。2―3と逆転された直後の6回、矢野が同点打。延長12回2死二、三塁で鳥谷が左前打を放ち、2点を勝ち越した。2回を投げた久保田が6勝目。

 何とか白星をもぎ取った。引き分け目前の接戦を制し、阪神の連敗を5で止めたのは、鳥谷の一振りだった。

 延長12回2死三塁。金本が敬遠四球で歩かされた。「金本さんが敬遠されたんで、何とかしたいと思った」。二、三塁となった後、外角の直球を鮮やかに左前に流し打ち。2者を迎え入れた。殊勲の勝ち越し打にも「投手が頑張っていたんで、野手が何とかしないといけなかった」と淡々と振り返った。

 「もう、トリ(鳥谷)しかおらん」と岡田監督の期待を受け、新たに5番に入った。金本の後を打ち、重圧は大きい。10回も金本の四球後の二死満塁で打席に立ったが、二ゴロに倒れていた。1試合で2度も、目の前の打者が勝負を避けられたことは「ないと思う」と言う。感情を表に出すことはないが、心の内は穏やかではなかったはず。「本当は、10回(の打席)で決めなきゃいけない」と自らを戒めた。

 打線が復調したとはまだ言えない。「取りあえず一つ勝てた。明日もある」と、鳥谷に浮かれた様子は全くない。

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2008年9月6日のニュース