ラミ2発!巨人4発“大花火”で逆転劇勝

[ 2008年7月27日 06:00 ]

<巨・ヤ>お立ち台で木村拓と笑顔を見せる巨人・ラミレス

 【巨人12-4ヤクルト】巨人打線が東京ドームに“大花火”4発を打ち上げた。26日、ヤクルトを相手に終盤、打線が大爆発。アレックス・ラミレス外野手(33)が単独キングに立つ28、29号を連発するなど、6回以降の3イニングだけで4本塁打15安打12点を奪う猛爆ぶりで逆転勝ちを収めた。これで3カード連続勝ち越し。前夜は逆転サヨナラ、この日も逆転勝ちと、遅まきながら原・巨人が勢いに乗ってきた。

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 もう誰にも止められない。ラミレスは丸太のような両腕でバットをぶん回した。松岡が投じた見逃せばボール球だった外角高めの直球は、チームカラーのオレンジで染まる右翼席へ。最強助っ人が大勝劇を呼び込んだ。

 打線は5回まで3安打無得点。主砲は6回に追撃の適時打でベンチの重い雰囲気を消した。1点を追う7回に同点とし、なお2死一塁で決勝2ラン。ベンチ前のパフォーマンスはコンビを組むジャビットが近くにいなかったため、通常より短い時間での“ネタ披露”となったが、8回も2打席連弾を中越えに運んで、今度はしっかり「そんなの関係ねぇ」。「1本目はジャビットが興奮していて忘れたんじゃない?バッキンね」と笑った。

 初回の守備では左飛で一塁走者の二塁タッチアップを許す緩慢なプレーもあったが、バットできれいに帳消し。29本塁打はリーグ単独トップに浮上。92試合目で、早くもヤクルトに在籍した昨季本塁打数に並んだ。昨季は7、8、9月に月間MVPに輝いた“夏男”。古巣から今季9本目の一発に「それは偶然」と無関心を装ったが「夏休みで子供がたくさん来てくれる中で打ててよかった」と満足顔を浮かべた。

 チームは3連勝で3カード連続勝ち越し。貯金は今季最多の8となった。6回からの3イニングで15安打12点を奪う逆転勝利に原監督も「仕掛けが遅かったが、みんな粘った」と笑顔。2発を含む4安打6打点のラミレスについては「練習からフルスイングしていて、それが結果に出てる」と手放しで褒めた。

 試合前、エリザベス夫人が今季初めて東京ドームを訪問。打率を厳しくチェックするという夫人を原監督に「自宅の打撃コーチです」と紹介した。その夫人は熱狂的な谷ファンでもあり、谷グッズを購入するとすぐに帰宅。この日の活躍はテレビ観戦していた愛妻への“オレも見てくれ!”というメッセージだった。

 ≪二岡&李が明暗≫巨人の二岡が、今季本拠地初安打を放った。5回の守備から出場し、3打席目の8回1死一塁で萩原のスライダーを中前に運んだ。戦列復帰2戦目の21日阪神戦(甲子園)以来2本目の安打。李スンヨプの復帰で2試合連続ベンチスタートも「本拠地初安打?そうですね」と笑顔を見せた。その二岡に代わってベンチに退いた李は得点機で2度の凡退。復帰2試合で6打数無安打に「結果を出せなかった。結果が良ければ代わることはない」と険しい表情だった。

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2008年7月27日のニュース