日鶴 早実撃破!18年ぶり甲子園

[ 2008年7月27日 06:00 ]

<日大鶴ケ丘・早実>甲子園行きを決めた日大鶴ヶ丘ナインが、萩生田監督を胴上げ

 【西東京・日大鶴ケ丘13-5早実】ジャンプする者、抱き合う者、勢いあまって転ぶ者。18年ぶりの出場を決めた日大鶴ケ丘ナインが歓喜の輪をつくる。萩生田(はぎうだ)監督は「我慢比べで我慢勝ち。でも、ここまで来ると思っていなかった」と息をついた。

 早実の先発・小野田について、萩生田監督は「フィールディングに難があるデータがあった」と分析。4回にその弱点を突いた。無死一塁から鈴木が投手前へきっちりバントを決める。これが小野田の二塁悪送球(記録は犠打と失策)を誘い、無死二、三塁として立原が左越えへ勝ち越しの2点適時打。続く芦住の投ゴロも小野田が一塁へ悪送球し、リードを3点に広げた。2番手・鈴木も攻略して計11安打13四死球で13得点を挙げた。

 不思議な縁がある。萩生田監督は90年に日大山形2年で夏の甲子園に出場。同じ大会に初出場していたのが日大鶴ケ丘だった。時を経て97年から日大鶴ケ丘の監督に就任。90年に生まれた3年生中心のチームを率いて監督として初の甲子園出場を決めた。8安打5失点の山地は「内容的に良くないので甲子園で見返す」。プロ注目の好打者・内ノ倉も2打席目から4打席連続四球と底を見せていない。「日鶴」はまだまだ潜在能力を秘めている。

 <早実 1年生投手コンビ、ミスで自滅>旋風を巻き起こした早実の1年生投手コンビが決勝戦で涙をのんだ。先発・小野田はバント処理など要所で送球ミスを犯し、3回1/3を6安打5失点。2番手・鈴木は8四死球を与えて4回4失点と自滅した。中盤からは打線が奮起。8回表には2点差まで詰め寄ったが、その裏に大量7点を失い、力尽きた。小野田は「頑張ろうとし過ぎてピンチに弱くなってしまった」と涙。鈴木は「あと4回、甲子園に出るつもりで頑張りたい」と前を向いた。

 ▽早大斎藤(07年卒、06年夏の甲子園優勝投手)ネットでチェックしていました。よくやったと思いますが、仕方ないですね。また来年ですね。3年生とは大学に来てから、一緒に日本一を目指そうと思います。

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2008年7月27日のニュース