高橋5年ぶりの完封 広島が連敗止める

[ 2008年4月19日 16:25 ]

 【広1―0巨】広島の高橋が両コーナーを丁寧に突く投球で5年ぶりの完封勝利を挙げ、チームの連敗を4で止めた。5回にシーボルが決勝のソロ本塁打を左越えに放った。巨人は3、4回と併殺で好機をつぶすなど、木佐貫の力投に報えなかった。

 ≪5年ぶりに思い出した感覚≫27個目のアウトを奪うと、ベテランの胸の内に静かに感慨が込み上げてきた。「僕は完投も完封もしたことがある投手。だけどその味は忘れてたかな…」。2003年4月13日以来の5年ぶりの完封。大声援の中お立ち台に上がった高橋の目には光るものがあった。
 16日に39歳になったとは思えない、衰えを感じさせない投球だった。140キロ台中盤の直球と多彩な変化球をストライクゾーンの四隅に集め、打たせて取る。「ほとんど要求通りに来た」と女房役の倉。左の長距離打者が多い打線に対し、右翼から左翼方向へ吹き抜ける強風も味方にした。許したのは5安打で、今季両リーグ最短の2時間6分で試合を終わらせた。

 ≪木佐貫完投“たった1球に泣く”≫巨人の木佐貫は3安打で完投したが、1球の失投に泣いた。
 5回、シーボルに内角高めの直球を左翼ポール際の最前列に運ばれ、思わず顔をゆがめた。「カウント2―1からですからね。僕の意識が甘かったということ。小差の試合だったので、先に点を取られると、こうなってしまいますね」と悔やみきれない様子だった。

続きを表示

2008年4月19日のニュース